十三機兵防衛圏 感想 -ネタバレ無し

まえがき

こんにちは、あるふです

先日、十三機兵防衛圏をクリアしました。

十三機兵防衛圏は昨年11月28日に発売され、年末年始頃から話題になりました。

当時レビュー等を見て興味が湧いてプレイしてみたのですが本作の最大の魅力であるストーリー部分のネタバレ等を殆ど読まずにプレイに挑み、攻略情報も縛っていたので結果的に非常に新鮮な体験ができました。

本記事はネタバレをなるべく含まず本作の感想について語ります。

 

3つのゲームパート

本作は3つのゲームパートが存在しそれぞれ

と呼ばれる。

当初は3つもゲームパートあるのか~すごいボリュームだな~とか思っていたが究明編はその名の通りアーカイブの役割を担っておりストーリーや用語の再確認を行うパートであること、崩壊編は(後述するが)ボリューム的にもゲームバランス的も微妙だったことを踏まえ実際にプレイの大半を占めるのは追想編であると思う。

今回は究明編→崩壊編→追想編の順に感想を述べる。

究明編

究明編は「追想編、崩壊編で起こった事件・用語を振り返るアーカイブス」である。

前述した通り、追想編でのストーリーや用語を再確認を行うが、ストーリーが複雑である上に様々な用語が飛び交うためアーカイブを利用する機会は多い。

個人的には僕自身がこの手のストーリーゲーにおいてしばらくプレイせずに久しぶりにプレイをすると、ストーリーを忘れてモチベが落ちる…というゆとりゲーマーなのでこのような鳥頭にも優しいシステムになってるのは助かった。

 

崩壊編

崩壊編は「13人の主人公達が操縦する機兵を操作して防衛拠点である「ターミナル」を怪獣から守り抜くシミュレーションバトルパート」である。

基本的にゲーム性はミッションクリア型のタワーディフェンスに近い。

難易度はカジュアル・ノーマル・ハードから選ぶことができ、僕は殆ど通しでノーマルを選択した。

13人の主人公が操る機兵は第一~第四世代に分類されそれぞれ得意な戦い方やできることが違う。加えてステージによって出てくる敵の特性が違うためミッションをどの機兵をどのように運用して怪獣を効率よく倒しクリアするのか…というゲーム内容。

 

実際のプレイにおいては全キャラを使う必要はない上に各機体によって強くて使いやすい機体もいれば弱くて扱いずらい機体も存在する。特に機体の各世代毎に強弱が大きく異なるのでゲームバランスはあまり良くないと感じた。

また、一部のwaveのミッションと脳負荷システム(疲労度システムのようなもの)を考慮しなければ最初から最後まで2~3キャラ程度居ればクリアできるようなバランスになっていた。後述するが、このゲームはキャラクターも魅力の一部であるため自分の気に入ったキャラが弱機体で扱いづらい…といった悲しい現象も多々起こりそうだなーと感じた。

僕個人の話をすると追想編で気に入ったキャラにメタチップを全て注ぎ込んで

俺TUEEEEEするプレイをしようと思っていたらそのキャラが強機体だったので肩透かしを食らったような感覚になった。

また、ステージ数も少し物足りなく感じた。前述したように強い機体2~3体のみを使い

効率的にプレイをすれば崩壊編全ステージをクリアするのに1時間もあれば終わりそうである。

(実際には追想編と崩壊編は交互にやる必要があるためこのようなプレイはできない)

 

少し残念だった要素を書いたが全体として低難易度でありプレイスタイルに寄らずサクサクストーリーを進められるようになっているように感じた。

従って、このゲームパートはオマケ的なものでやはりこのゲームはストーリー面がメインになっているのかもしれない。

 

追想

追想編は「横スクロール画面で展開する、ストーリーの核を握るアドベンチャーパート」である。最初は記憶喪失の「鞍部十郎」を操作し「自分は誰なのか?」という話から「機兵とは何なのか」「怪獣はなぜ襲ってくるのか」「この世界の仕組みとは?」という話へ少しずつスケールが大きくなり、それらの疑問も少しずつ解決していく。探索要素は少なめなので実際のプレイ感はビジュアルノベルゲーをプレイしているような感覚。

13人の主人公を切り替えながら各キャラの視点毎に合わせたストーリーの進行を行うが同じ主人公をずっと操作するわけではなくある程度操作を行うと他の主人公のストーリー進行が行われるまでロックされる。従って、バランスよく様々なキャラクターを操作する必要がある。

フルボイスである点や主人公毎に違った人間関係が存在し様々な視点から描かれる怪獣と戦うまでの経緯が丁寧に描かれている点からキャラクターに愛着が沸いてくるような作りになっている。

また、ストーリの内容は非常に難解である。追想編で描かれるストーリーは時系列がバラバラである。加えて、回想や夢の中の現象などの演出も含めると、どの事件がどの場所で誰と誰が原因で発生した…という点まで細かく描写や説明がされない。従って、なんでこの人はこの人と戦ってるんだ?みたいなことが発生する。(この点はある程度追想編のあらすじを読んだり、究明編のアーカイブを覗くことで解決される。)難解ではあるが、故に張り巡らされた伏線を少しずつ回収していく楽しみがある。

 

総括

3つのゲームパートではあるが実際には追想編のストーリー及びキャラがメインとなるSFゲー。崩壊編のゲームパートが少し残念に感じつつも余るほどの魅力がストーリーとキャラにあるのでビジュアルノベルに抵抗がなくSFが好きな人はぜひ手を出して欲しい

プレイ時間は多少前後するが20時間~30時間くらいでありプレイ後は色んな人とストーリーについて本作について語り合いたい。

 

あとがき

 最近色んなRPGを触るのが好きなのでストーリーが面白いゲームとして十分に満足できました。昔エヴァンゲリヲンが好きだった時期があったんですがSFである点や複雑な世界観を少しずつ読み取る楽しみがある感覚が思い出しました。

今はお気に入りキャラで薬師寺恵ちゃんにメタチップをつぎ込みまくって崩壊編のエリア4で無双して貰ったり、本作品の考察サイトとか覗いて楽しんでいます。

表現がヘタクソすぎて魅力が十分に伝わってない感じがあるのが残念です。